本間るみ子オフィシャルサイト

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プーリアのチーズと食の旅 Vol.2

■カゼイフィーチョ・コラティーノ Caseificio Coratino 訪問(2024.10.10)

ホテルを8時半に出発して15分でチーズ工房に到着。 DOPを持つカネストラート・プリエーゼの見学が目的でしたが、生産時期は羊の群れがアブルッツォオ州からプーリア州に移動してくる12月から5月までのため、私たちが訪問した時期は山羊乳を混ぜてつくっていました。したがってDOPは名乗ることはできません。

凝固したカードのカット。攪拌、型詰めはすべて手作業で行われていました。

熟成室に並んだチーズ

見学後に試食させていただいたチーズがおいしすぎて、
みんなお代わり。食べ過ぎてしまいました!

見学後のランチは、地元で人気だというカジュアルレストラン[Gli Uliva]。
たっぷりの試食でお腹が空かないといっていたはずなのに、どれもおいしく、おしゃべりも楽しく、完食でした。

案内くださったヴィッタンニオ・ロッソ氏。
私たちが熱心で、よく食べるので喜んでくれました。

午後は世界遺産の世界遺産のアルベロベッロ観光を楽しみました。

屋根の端っこに注目。イタリアでもハロウィンのかぼちゃが!

チーズショップは避けて通れない!

■フラニーテ農園 Masseria Fragnite(2024.10.11)

17世紀末から18世紀にかけて建立されたというフラニーテ農園。1832年に伯爵家が所有権を取得し、中庭を拡大して羊を飼う場所をつくり農場を再建しました。しかしそこには住居施設も教会もないため、農業集落としては機能せず、羊を飼育するだけになりました。
1860年、伯爵家の土地の管理人が変わると領土内の土地の売却が進み、農民を守るため住居と小さな教会が建設されました。その後、20世紀初頭の土地所有崩壊を乗り越えて、フラニーテ農園は多くの人が訪れる農園になったといいます。
さて、私たちが農場に到着すると牛さんたちが出迎えてくれました。

午前中の作業はほとんど終了していましたが、ブラータ製造をみせていただきました。
8代目だというピエトロさんの手さばきにうっとり!

熟成室も見学

試食にはチーズと農場で製造しているサラミも

私たちが熱心に質問したからか、ご機嫌のピエトロさんはなんと陶器の中に入れて熟成したというカチョカヴァロを割ってくださいました。ピエトロさんも初めて食べるというスペシャルなチーズでした。農園で製造しているというビールも振舞ってくださり、学び多い楽しい時間でした。

割っているシーンは、下の動画でどうぞ。

陶器で熟成させたカチョカヴァロ

■マッサリア・ブランカーティ・オリーヴ農園 Massaria Brancati

古代から何世紀にもわたって続く30haの農園には1000本以上の巨木があり、そのうち約800本(オリアローラ・サレンティーナ種)が天然記念物として登録されているというのですから驚きます。また、力強く濃厚なオイルの風味で知られるコラティーナ種の若木も800本植えられているそうです。

天然記念物のオリーヴの木

抱き合っているよう

古代からある農園はまるで博物館。広い農園を歩くことができたことに感謝です。

DOPを持つプーリアのオリーヴオイルは5種類。一番人気のE.V.オリーヴオイルは完売でしたが、4種類を試飲することができ、帰りにはおみやげも買いました!

(つづく)

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